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昭和37年の4月、ぼくは高校3年生になった。歌手の舟木一夫は同世代、「高校3年生」の歌が大流行したのはその頃だったと記憶している。
新学期が始まった。苦手な英語の時間、ぼく一人ではなく、クラスメートの大半は英語が苦手だったと思う。年が明ければ大学入試が待っている。だれもが苦手の英語をなんとかしなくてはいけないと思っていた。
教室に英語担当の染谷陽先生が入っていらっしゃった。「今からでも遅くない」、開口一番先生はそうおっしゃった。ぼくらはその一言に非常に勇気づけられた。がんばろうと思ったが、あっという間に一学期終了。二学期が始まって先生の最初の一言、「今からでも遅くない」。ぼくらはみんながんばろうと思った。そして迎えた三学期、先生は「今からでも遅くない」とおっしゃった。ぼくらは大爆笑。
先生の言葉に触発されてがんばり、英語をマスターした奴もいた。努力が空回りして苦手のままの奴もいた。ぼくは後者の一人。今もって英語は苦手のままだが、今からでも遅くないという言葉に、生徒に対する深い愛情を感じた。染谷先生を恩師と思う理由である。
「今からでも遅くない」は英語のことばかりではない。世のあらゆる場面に通用する箴言である。
60歳から始める山登り、70歳から始める山登りだって、決して「今からでも遅くない」のである。
バテない歩き方、地図の読み方、岩登り、ロープワーク、などなどの勉強も、今からでも遅くない。遠足倶楽部では毎月1回街の集い・勉強会を開催している。ぜひ勉強しに出て来て欲しい。
若くなくなると(年を取ると、とは申しません)、どうしてもお尻が重くなる。重くなるお尻を容認していると、そこから根が生えて来てしまう。それでも、その気になりさえすれば「今からでも遅くない」のではあるけれど。でも、気がつくのは早い方がいいのに決まっている。
街の集いに顔を出すと、新しい人との出会いが待っている。人間一生、何人の友人を持てるだろうか。友人は一人でも多い方が、人生豊かになること間違いない。そのチャンスが遠足倶楽部にはあるのだ。踊らにゃ損々、登らにゃ損々、勉強しなきゃ損々、そしてなによりも、大好きな山はそこ、人と人との間に在るのだから…。
今年は街での場作りを増やそうと計画している。遠足倶楽部では「街の集い」、ザ・ノースフェイス&ラテラでは岩崎のおしゃべり「山の登り方・生き方教室」、クラブツーリズムでは「スライド&トークショー」を毎月1回、救心製薬が特別協賛してくれて年5回、各地での講演会も計画されている。今からでも遅くない、山に登りましょう、人と新しく出会うチャンスを作っていきましょう。
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