好評につき「ボケの話」第2弾。
先日、カミさんと近くの洋食屋さんに昼飯を食べに入った。スパゲッティーが好きである。好きではあるが苦い思い出がある。
15年くらい前の話だ。家族で初めてスイスアルプスハイキングに出かけた。ホントあの頃は子供たちも可愛かった・・・・・・。そのことはともかく、ハイキングの途上、あるいは街中でレストランに入る。メニューが横文字だから、ナニがナンだか分らない。
「パスタ」と書いてあるのだけが読めるし、料理も分る。で、パスタを注文する。分るのはそれだけだから、毎日注文するのはパスタ、子供から「おうちのご飯はいつもスパゲッティーばかり」と言われた。ギャフン。そんな暗い過去にも関わらず、好きである。
味付けはトマト系が好き。いつだったかドロミテでフェラータ(ロックハイキング)を楽しんだ後、現地ガイドの両親が経営しているロッジで食べたトマト系のパスタのおいしさが、いまでも忘れられない。
ナポリタンであれ、ミートソースであれ粉チーズをたっぷりまき散らし(カミさんから太る原因と指摘される)、タバスコをバカバカ降りかけて食べるのが好きなのだ。
話を冒頭に戻そう。スパゲッティーを注文し、待つことしばしで目の前にお皿を置かれた。粉チーズをスプーンに山盛り取ってスパゲッティーの上に降りかける。雪が降ったみたいだ。ちょっと黄砂に汚染されているような色合いではあるが・・・・・・。
なあんてこと考えながらフォークの先にくるくるとまるめ込んで、パクっとくわえた。味がイマイチだなあ、待てよ、タバスコかけるの忘れたかな、と思って向かいに座っているカミさんに尋ねる。
「タバスコかけたっけ?」
「かけていないみたいだけど」
そっけない言葉が返る。粉チーズをかける、タバスコをかける、フォークを取り上げてスパゲッティーの山に先端をつっ込む、というのはお決まりの一連の動作なのになんで「タバスコ降りかけの段」がすっ飛んでしまったのだろう。まさにマダラボケの典型的な事例というしかない。治療の法はまったくないのだから、せめてベッタラボケへと病状が悪化しないよう、せっせと頭をつかうことにしよう。
6月9日(土)〜10日(日)、丸広百貨店川越店のイベントで高峰高原へと出かけた。わが遠足倶楽部の古参会員であるAさんが、5月21日(月)〜23日(水)の蒜山・大山に続いて参加して下さった。大山からの帰り『ぼくの新日本百名山』をご注文頂いた。帰宅してすぐに送っておいた。高峰高原で「先生のことだからすぐ忘れちゃって、届きっこないと思っていたら、ちゃんと送られてきたんで驚いた」ですって。なんてまあ失礼な、と怒ることが許されないくらいに数々の前科がある。さあ、原稿を書き終わったから遠視のメガネをはずし、近視のメガネをかけようと思ったら、あれ、どこにおいたんだっけかー。
(平成19年6月20日 山の遠足連絡帳 第174号 掲載)
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