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巻 頭 言


笑っていいとも

 6月26日から30日までの5日間で、利尻岳と礼文岳に登ってきた。27日、予定通り利尻岳に立てたので、予備日の28日は午前中島内一周観光。ウニ丼を食べて午後からはポン山と小ポン山に登ってきた。小ポン山が特によかった。ポンとは「小」という意味だから、さしずめポンポン山ということになろう。

 最終日の帰路、稚内でお土産屋さんに寄った。海産物やお菓子やらが並んだ箱の前に、試食品の入ったケースがある。試食品というのは小さなカケラである。ヨージに三つくらい刺して食べたいと思うが、数がないよなと思い一つだけ口にする。物足りなさを感じつつ、次のコーナーに進むと、ケースの中にポテトチップに片面チョコレートがぬられたお菓子が、丸ごと入っていた。ラッキーと思って手を伸ばしたら「これは見本です。食べられません」と注意書きがしてあった。同じように手を出す奴がいるんだなと思って、わがことながら大笑い。

 7月4日に成田を発ってアルプスハイキングを楽しんでいる。参加者が10名だったので添乗員はなし。講師の先生が添乗員も兼ねる。皆さんのご協力でヤジキタ道中を楽しむ。

 今年のアルプスはちょっと天気が悪いが(ちょっとどころではなく、グローセシャイディグでは吹雪であった)、天気の悪さなんて吹き飛ばすように笑いが絶えない。グリンデルワルトからツェルマット、そしてシャモニに入った。ホテルのチェックインを手伝ってくれたアルプス・プランニング・ジャポンのSさんが、「夕食は7時に予約しました。レストランは7階です」と案内してくれた。

 
「それじゃあ6時50分にロビーに集合して、全員揃って7階に上がりましょう」と言って、一旦解散した。

 時間になった。エレベーターは右に一基、左に二基ある。右のドアが開いたので、全員で乗り込む。EまではあるがFがない。こっちは7階まで行かないんだ、ということになって左に乗り換える。しかしFはない。6階から上はエスカレーターがあるんだと全員一致して6階で降りると、客室が並んでいるだけ。迷ったら元に戻るのが鉄則だから、ロビーに戻ろうと再びエレベーターに乗り0階を押す。キョロキョロしているとEの上に×がある。よく見るとナイフとフォークなのだ。0階に降りたエレベーターに乗ったまま、改めて×を押す。エレベーターが昇り、停まってドアが開くと、レストランが目の前に広がっていた。

 このホテルは大きくて、日本人客が大勢泊まっていた。同じように迷う人がいるとみえて、翌日になったら×の左側に7Fというメモが張られていた。ったくもう・・・。

 かくして無事、メンバーが日本に帰る11日を迎えた。シャモニからジュネーブへとバスがスタートして間もなく、大ドジ発生、ぼくのことではないので書けないのが残念。


                        (平成19年7月20日 山の遠足連絡帳 第175号 掲載)